Weekend Mathematicsコロキウム室1998.7〜12/NO.24

 

コロキウム室

NO.184     11/1   水の流れ     1998倍数の問題(1)

問題の投稿です。

  1. 連続する38個の自然数で、 そのすべてが素数でないものの1例を見つけてください。
  2. 1998の倍数のうち、各位の数がすべて等しい最小の 数を見つけてください。
  3. 連続する1998個の自然数の積は1998!で割り切 れることを証明してください




NO.185     11/1   Hungry Bear     Alphabetの問題(1)

問題
次の□に入るのは何でしょう

  1. S,M,T,W,□,F,S
  2. J,F,M,A,M,J,J,A,S,□,N,D
    (一部訂正11/1、17:40)

ヒント:

  1. 初めのSは赤色、最後のSは青色です
  2. 今日からNです




NO.186     11/2   Junko     ジュ−スの問題(3)

a=5m+9n(ただし、m≧0,n≧0なる整数)を次のように変形します。

a=5m+9n
 =5(m+n)+4m
ただし、m≧0,n≧0なる整数
整数aを5の剰余類(5で割ったときの余り)で分けます。
  1. a=5kのとき、
    m=0とする。
    a=5nとなるので、nに適当な数を与えることで、すべてOK。
  2. a=5k+1のとき、
    m=4とする。
    a=5(4+n)+16
     =36+5n
    
    となるので、nに適当な数を与えることで、36以上の数についてはOK。
  3. a=5k+2のとき、
    m=3とする。
    a=5(3+n)+12
     =27+5n
    
    となるので、nに適当な数を与えることで、27以上の数についてはOK。
  4. a=5k+3のとき、
    m=2とする。
    a=5(2+n)+8
     =18+5n
    
    となるので、nに適当な数を与えることで、18以上の数についてはOK。
  5. a=5k+4のとき、
    m=1とする。
    a=5(1+n)+4
     =9+5n
    
    となるので、nに適当な数を与えることで、9以上の数についてはOK。
mの値はそれぞれ5の剰余に合わせた最低の数を設定しています。 ですから、条件より小さい数については、 mとnをどうとっても不可能であるということがいえます。
以上のことから、表を作ってみました。
10
1112131415
1617181920
2122232425
2627282930
3132333435
3637383940
・・・

赤になっているのが、 a=5m+9n(ただし、m≧0,n≧0なる整数)と 表すことできる整数です。三角形に残るのがおもしろいですね。
従って、書き表すことのできない最大の整数は「31」 であることがわかります。




NO.187     11/4   水の流れ     最短シュタイナー問題(3)

さて、最短シュタイナー問題は2枚のアクリル板を釘で少し空間を 作って、打ち付けます。洗剤液を水で溶かして、その中に入れて、 持ち上げます。すると、答えがでます。  普通の4角形、正5角形、正6角形までは実験を秋山仁先生は テレビで放映していました、(5年前) 重心は無関係です。どこの点で結ばれるか?それが分かれば 最短の距離は出ます。その応用が4角形、5角形、6角形と つながります。



NO.188     11/4   Junko     平均物価上昇率(2)

40年間、均一に物価が上昇したとして、 その平均物価上昇率をpとすると、

10×(1+p)40=100

(1+p)40=10

(1+p)=10(1/40)

p=10(1/40)−1

これを「mathematica」で計算しましたら、0.0592537・・・と出ました。 約5.9%ですね。



NO.189     11/5   naomi     Alphabetの問題(2)

  1. ・・・ T、曜日です。
  2. ・・・ O、月です。




NO.190     11/7   水の流れ  二等辺三角形の証明(3)

132で提起した問題です。

問題
三角形ABCにおいて、∠B、∠Cの2等分線が 対辺と交わる点をD、Eとするとき、 BD=CEならばAB=ACであることを証明せよ。


解答
BC=a、CA=b、AB=cとおく。



(**)
内角の2等分線の長さに関して、次の関係が成り立ちます。

△ABCにおいて、∠Aの内角の2等分線と辺BCとの交点 をDとする。 このとき、AB=a、AC=b、BD=c、DC=dとおくと、 線分ADの長さは、
AD2=ab−cdとかける。


証明

上の図のように、△ABCの外接円を考え、 ADの延長との交点をEとする。
∠BAE=∠CAD、∠BEA=∠DCAより、 2角が等しいので、
△BAE∽△CAD
従って、対応する辺の比が等しいことにより、
AB:AD=AE:AC
AD×AE=AB×AC=ab・・・@
一方、方べきの定理より、AD×DE=BD×CD=cd・・・A
@−Aより、
AD(AE−DE)=ab−cd
AD2=ab−cd




NO.191     11/7   水の流れ   宇宙からの宿題

今、地球の上にいる宇宙飛行士 向井千秋さんが、 日本の人たちに向かって、宿題を出されました。 短歌の下の句です。

「宙返り 何度もできる 無重力」

詳しくは、宇宙開発事業団のHPをご覧ください。





NO.192     11/7   naomi     おめでとう

一万人突破おめでとうございます。





NO.193     11/7   Junko     ジュ−スの問題(4)

一般にも、正の整数sとtが互いに素(最大公約数が1)であるとき、
ある数以上の整数aについて
a=ms+nt(ただし、m≧0,n≧0なる整数) と書き表すことができそうですね。

しかし、明らかにsとtが互いに素でないときはだめです。
s=ks’、t=kt’(k≠1)とすると、

a=ms+nt
 =m(ks’)+n(kt’)
 =k(ms’+nt’)
となり、kの倍数だけしか表せないことになるからです。




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