Colloquium

NO.269
Weekend Mathematicsコロキウム室/NO.269

NO.1938      行列の変換(2)      2011.5.22.  夜ふかしのつらいおじさん



AとBを比べ2行目について、
(1) Aは1が二つ、Bは4が二つです。(互換、(1 4)が必要です)
(2) Aは3があって0がなく、Bは0があって3がないことです。(互換、(0 3)が必要です)



これで、2行目の数がBと同じになりました。
2行目に3がないので、3を使わないような互換でBに近づけます。



これで上下の組み合わせがBと同じになりました。
あとは列の入れ替えでBにします。



NO.1937      束      2011.5.22.  水の流れ

第258回数学的な応募問題


「大学への数学」のショートプログラムを読んでいたら面白い問題がありました。 紹介します。

問題1:二次の係数がそれぞれ2、−1の2次関数のグラフを下図のようにそれぞれ y=f(x)、y=g(x)とする。図でCDEはy軸に平行な線分とする とき、CD:DE比を求めよ。



問題2:下図で、y=2x・・・(1) y=−x+4x−5・・・(2)と直線x=kの交点を P,Qとする。Pにおける(1)の接線とQにおける(2)の接線の交点をRとするとき、 Rの軌跡の方程式を求めよ。ただし、軌跡の限界は求めなくて良い。



注:この記事に関する投稿の掲載は、2011年6月13日以降とします。

NO.1936      はさみうちの原理(2)      2011.5.16.  夜ふかしのつらいおじさん

(1)下のグラフを見れば、方程式の解の個数は2k個であることが分かります。
赤: y=x、
青: y=2πsinx (k=1)、緑: y=4πsinx (k=2)、紫:y=6πsinx (k=3)、空色: y=8πsinx (k=4)、



(2) (1)の図をみると、y=2πksinx と y=x のグラフは一つの山で2ヶ所ずつ交わっています。
解を小さい順に xとすると、i 番目の山では、x2i−1n とx2i の2個の解があります。
この2個は、2π(i−1)=2πi−2π2π(i−1)+π=2πi−π の間にあります。
よって、



これらの式を辺々加えると、





NO.1935      行列の変換      2011.5.5.  数学マニア

以下の数の並びがある。次の条件(1)(2)で、Aの並びをBの並びにしなさい。
(1)横に、上下一緒に交換することができる。

  

(2)数字を交換することができる。

  

NO.1934      整数の分割(3)      2011.5.5.  数学マニア

23が不可能であることの証明

  

相加相乗平均の不等式から、一般に

    が成り立つので、n が5以上のとき

    なので、23は不可能です。

  

たけちゃんの証明(帰納的に求める方法)完璧な解答です。
分母の和がN(>55)となる解が欲しいとき,
24からN-1までについての解が得られているならば,
Nが偶数のとき,
1/2+(1/2)*(分母の和が(N-2)/2の単位分数の和),
Nが奇数のとき,
1/3+1/6+(1/2)*(分母の和が(N-9)/2の単位分数の和)
「23より大きな数は、適当な分割が存在し、その逆数の和を1にすることができる」

5≦n のとき、n≦k≦(n+1)ならば、 k は n 個以下の分割で逆数和を1にすることが可能であることがわかりました。


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