Weekend Mathematics問題/116の問題



116.共同作業の問題

ある仕事をするのに、AとB、BとC、CとAの2人ずつですると、 それぞれ15日、20日、12日かかる。 この仕事をA、B、Cの3人ですると、何日かかるか。




問題の出典


大人に役立つ算数の時間
手島勝朗 監修
永岡書店




答えと解説





答えと解説

解答・その1

(ペンネ−ム:やなせ)

まず

   A&B=15
   B&C=20
   A&C=12

これから一体何個作るかを最小公倍数から求めると60個になります。 一日の制作数

   A+B=4
   B+C=3
   A+C=5

この方程式から、A=4−BをA+C=5に代入して

   (4−B)+C=5
   B−C=−1

この式と、B+C=3

   B=1、C=2

が求められます。ここから

  A=3

三人で作業すると何日で完成かですから

   60÷(3+1+2)=10

答えは10日間です。



解答・その2

(ペンネ−ム:オヤジ)

全仕事量を、15、20、12の最小公倍数60とする。
それに対してA.B.C の一日の仕事量をそれぞれa、b、cとすると 題意より

   15( a+b)=60・・・(1)
        20(b+c)=60・・・(2)
   12(c+a)=60・・・(3)

      よって

   a+b=4・・・(4)    b+c=3・・・(5)    c+a=5・・・(6)

従って ((4)+(5)+(6))÷2 より

   a+b+c=6

よって 求める日数は

   60÷(a+b+c)=60÷6=10

∴ 10日



解答・その3

(ペンネ−ム:teki)

答え   10日
暗算で計算できますね。
仕事量を15、20、12の最小公倍数を60とすると、A+B=4、B+C=3、C+A=5が成立します。
で、A=3、B=1、C=2 と出てきます。
あとは、3人でやる場合の日数は、60÷(1+2+3)=10日。



解答・その4

(ペンネ−ム:杖のおじさん)

答え  10日

A, B, C の三人の一日の仕事量は、AとB、BとC、CとA の一日の仕事量を足して 2で割ればA+B+Cの一日の仕事量が分ります。式は次のようになります。 一日の仕事量は仕事をXとすると三人の仕事量の合計は

   A+B+C=((A+B)+(B+C)+(C+A))/2=(X/15+X/20+X/12)/2=(12X/60)/2=12X/120=X/10

従ってA、B, Cが共同でその仕事をすると一日の仕事量が1/10なので10日となります。



解答・その5

(ペンネ−ム:三角定規)

A,B,Cの1日の仕事量を a,b,c,仕事の総量を W とすると,題意より

   (a+b)×15=W …(1)
   (b+c)×20=W …(2)
   (c+a)×12=W …(3)

これより

   a+b=W/15 …(1)’
   b+c=W/20 …(2)’
   c+a=W/12 …(3)’

   ((1)’+(2)’+(3)’)/2 : a+b+c=(W/2)(1/15+1/20+1/12)=W/10 …(4)

よって,この仕事を A,B,C 3人ですると 10日 かかる。



解答・その6

(ペンネ−ム:蜘蛛の巣城)

算数的に考えるのは、案外難しいです。 ちょっと、ズルをして方程式を立ててしまいます。
A,B,Cそれぞれの仕事効率を a,b,c であらわします。 「仕事効率」という語でいいのでしょうか。 要するに、「1日あたりの仕事量」のことです。 仕事量は飼い葉桶何杯分ということでも何でもよろしい。 単位は 「仕事量/日」 としましょう。変化率ですね。

   a+b=R/15,b+c=R/20,c+a=R/12    R は与えられた一定の仕事量 ( R=1でもよいのですが)

3式を加えて

   a+b+c=R/10

を得ます。この式は、3人で10日かかるということを意味しています。



解答・その7

(ペンネ−ム:meira)

ある仕事の量をWとし,A,B,Cの1日当たりの仕事量をそれぞれA,B,Cとすると,題 意より

   15(A+B)=W…(1)
   20(B+C)=W…(2)
   12(C+A)=W…(3)

と書ける。 ある仕事量をA,B,Cの3人に割り当てるとn日で出来たとすると,

   n(A+B+C)=W…(*)

と書ける。 (1),(2),(3)をA,B,Cについて解くと

   A=W/20, B=W/60, C=W/30

この値を(*)式に当てはめるとn=10
以上でこの仕事をA,B,Cの3人ですると10日かかる。



解答・その8

(ペンネ−ム:浜田 明巳)

全体の仕事量をW,A,B,Cの1日における仕事量をそれぞれA,B,Cとする.条件から,

   15A+15B=W………(1)
   20B+20C=W………(2)
   12C+12A=W………(3)

(2)×3−(3)×5 −60A+60B=−2W
 ∴−30A+30B=−W………(4)
(1)×2+(4) 60B=W
 ∴B=W/60
(1)から,A=(W−15B)/15=(W−W/4)/15=W/20
(3)から,C=(W−12A)/12=(W−3W/5)/12=W/30
 ∴A+B+C=W/20+W/60+W/30=(3+1+2)W/60=W/10
故に3人同時に仕事をすると,10日かかる.




解答・その9

(ペンネ−ム:nao)

仕事の量を1とすると、1日にする仕事の量はそれぞれ、

   A+B=1/15、 B+C=1/20、 C+A=1/12

全部足して整理すると、

   (A+B+C)×2=1/15+1/20+1/12=1/5
   (A+B+C)=1/10

AとBとCは3人で1日に1/10の仕事をする。

   1÷1/10=10

答 10日



解答・その10

(ペンネ−ム:テレスとアリス)

【解答】
A、B、Cの3人の一日の仕事量をそれぞれ a、b、c とします。 また、全体の仕事量を1とします。 AとB、BとC、CとAの2人ずつですると、それぞれ15日、20日、12日かかる との設問から、次の式が成り立ちます。

   15 × (a + b) = 1 ・・・ @
   20 × (b + c) = 1 ・・・ A
   12 × (c + a) = 1 ・・・ B

@の両辺に4を掛けて、

   60 × (a + b) = 4

Aの両辺に3を掛けて、

   60 × (b + c) = 3

Bの両辺に5を掛けて、

   60 × (c + a) = 5

それぞれの式をまとめると、

   60 × ((a + b) + (b + c) + (c + a)) = 4 + 3 + 5
   60 × (2 × (a + b + c)) = 12
   120 × (a + b + c) = 12

両辺を12で割って

   10 × (a + b + c) = 1

この仕事をA、B、Cの3人ですると、10日かかることになります。

   答え 10日

もうひとつ・・・
【解答】
A、B、Cの3人の一日の仕事量をそれぞれ a、b、c とします。 AとB、BとC、CとAの2人ずつですると、それぞれ15日、20日、12日かかる との設問から、一日の仕事量は次の式で表されます。

   a + b = 1/15
   b + c = 1/20
   c + a = 1/12

左辺どうしと、右辺どうしを足しても式は成り立ちます。

   a + b + b + c + c + a = 1/15 + 1/20 + 1/12
   2 × (a + b + c) = 4/60 + 3/60 + 5/60
   a + b + c = 12/60 × 1/2
   a + b + c = 12/120 = 1/10

A、B、Cの3人でする一日の仕事量は1/10です。 よって、この仕事をA、B、Cの3人ですると、10日かかることになります。

   答え 10日



解答・その11

(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん)

ある仕事の全体の量を1とします。
A、B、Cの1日にする仕事の量をそれぞれa,b,cとすると、

   a+b  =1/15 ・・・ (1)
     b+c=1/20 ・・・ (2)
   a  +c=1/12 ・・・ (3)

(1)+(2)+(3)より

   2(a+b+c)=1/15+1/20+1/12=1/60×(4+3+5)=12/60=1/5
  ∴10(a+b+c)=1

となるので、10日かかります。



解答・その12

(ペンネ−ム:のっこん)

Aだけだとa日、Bだけだとb日、Cだけだとc日かかる
   1/a+1/b=1/15 より 15(a+b)=ab ・・・(1)
   1/b+1/c=1/20 より 20(b+c)=bc ・・・(2)
   1/c+1/a=1/12 より 12(c+a)=ca ・・・(3)

(1)、(2)、(3)を力ずくで解いて(※)

   (a,b,c)=(20,60,30)

1/20+1/60+1/30=1/10 (答)10日

※こんなふうに解きました(a,b,cは整数とは限らないのだけれど)
(1)より 

   (a-15)(b-15)=225

   (a-15,b-15)=(1,225),(3,75),(5,45),(9,25),(15,15),(25,9),(45,5),(75,3),(225,1)

よって

   (a,b)=(16,240),(18,90),(20,60),(24,40),(30,30),(40,24),(60,20),(90,18),(240,16)・・・(4)

(2)より

   (b-20)(c-20)=400 同様にして

   (b,c)=(21,420),(22,220),(24,120),(25,100),(28,70),(30,60),(36,45),(40,40), (45,36),(60,30),(70,28),(100,25),(120,24),(220,22),(420,21)・・・(5)

(3)より

   (c-12)(a-12)=144

同様にして

   (c,a)=(13,156),(14,84),(15,60),(16,48),(18,36),(20,30),(21,28),(24,24), (28,21),(30,20),(36,18),(48,16),(60,15),(84,14),(156,13)・・・(6)

(4)、(5)、(6)をすべて満たすのは(a,b,c)=(20,60,30)



解答・その13

(ペンネ−ム:みけねこ)

答え:10日

<解1>
A、B,C、が1日に処理する仕事量をそれぞれ、a,b,c,とする。 題意より

   15(a+b)=20(b+c)=12(c+a)

連立して解くと

   a=1.5c、b=0.5c

となる。よって、AはCの1.5倍、BはCの0.5倍の仕事を1日すると考えられる。 すなわち、A,B,C、3人の仕事量は、Cの仕事量の3倍と等しい。 また、A,B、2人の仕事量は、Cの仕事量の2倍であり、A,Bで15日かかっている。 日数は人数に反比例するから、

   1/2c:15=1/3c:x  (xは求める日数)

∴ x=10

<解2>
AとBで1日あたり全体の1/15、BとCで1/20、CとAで1/12、をするので、 これらを足して2で割るとA,B,Cの3人で1日あたり全体の1/10、をすることが分かる。 従って、10日。



解答・その14

(ペンネ−ム:巷の夢)

A,B及びCがこなす仕事量を各々1/A、1/B及び1/Cとすると、題意より

   15(1/A +1/B)=20(1/A +1/C)=12(1/A +1/C)

が成立します。この方程式を解くと、

   B=3A=2C

という関係がでます。そこで3人でやると X日かかるとすると、

   X(1/A +1/B +1/C)=15(1/A +1/B)

個々に先程のB=3A=2Cを代入すると、X=10となります。 因って求めるものは10日となります。



解答・その15

(ペンネ−ム:namiusagi)

答 10日かかる
A,B,Cの1日あたりの仕事量を、それぞれa,b,cとすると仕事の総量は、

   15(a+b)……(1)
   20(b+c)……(2)
   12(c+a)……(3)

で表せる。(1)=(2)より、15(a+b)=20(b+c)だから、15a=5b+20cで約分して

   3a=b+4c……(4)

(1)=(3)より、15(a+b)=12(c+a)だから、

   3a=12c-15b……(5)

(2)=(3)より、20(b+c)=12(c+a)だから、    3a=5b+2c…… (6)

(4)(5)より、b+4c=12c-15bだから、16b=8cで約分して 2b=c、これを(2)に代入して、

   20(b+2b)=20*3b=60b……(2')

を得る。(1)=(2')からaを求めると、15(a+b)=60bだから、 15a=45bで約分してa=3bとなる。 A,B,Cの3人での所要日数をxとすると、

   x(a+b+c)=x(3b+b+2b) =x*6b

で、(2')に等しい ので、x*6b=60b=10となる。

<別解>
答10日かかる
ABの1日あたりの仕事量は、全体の1/15
BCの1日あたりの仕事量は、全体の1/20
CAの1日あたりの仕事量は、全体の1/12だから、これを加えると 3人の1日分の仕事の2倍に相当するので2分すれば

   {(1/15)+(1/20) +(1/12)}/2=1/10

1日当り全体の1/10の仕事量だから10日かかることになる。



解答・その16

(ペンネ−ム:FausT)

A、B、Cがそれぞれ1日でこなす仕事量を、a、b、cとすると、次の関係式が得られる。

   15(a+b)=20(b+c)=12(c+a)

この式から、

   a:b:c = 3:1:2

が得られ、 仮に全体の仕事量を60とすれば、

   a=3、b=1、c=2

となり、3人で行う仕事量はa+b+c=6であるから、 10日でやりとげることになる。 よって、

   10 日  ・・・・・・【解】

となる。



解答・その17

(ペンネ−ム:Toru)

A+B=1/15,B+C=1/20,C+A=1/12とすると

   A+B+C=(1/15+1/20+1/12)/2=1/10

より 10日-----答え

ちなみに

   A=1/10-1/20=1/20,B=1/10-1/12=1/60,C=1/10-1/15=1/30

よりA1人では20日、B1人では60日、C1人では30日かかる。



正解者

teki オヤジ namiusagi
巷の夢 のっこん Toru
杖のおじさん 浜田 明巳 やなせ
meira テレスとアリス nao
夜ふかしのつらいおじさん みけねこ FausT
三角定規 蜘蛛の巣城





まとめ

一人よりは二人、二人よりは三人で取り組んだ方が、当然ですが仕事は速く終わりますね。
ここでの仕事量は一定ですが、いただいた解答では、 それをXとする、1とする、60(15,20,12の最小公倍数)とするというように 分かれたかなと思います。 また、特に設定することなく、3者の関係のみで解答を求めていただいた方もいらっしゃいます。 相対的なものですから、どれでもいいわけですね。





E-mail top