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問題151 8つの三角形の面積
Weekend Mathematics問題/問題151 8つの三角形の面積

151.8つの三角形の面積

正方形ABCDは面積が9cmで、 正方形EFGHは正方形ABCDのそれぞれの辺を3等分した点を通っています。 このとき、次の各問いに答えなさい。

(1) [図1] で、色のついた部分(2つの正方形を重ねてできた8つの三角形)の面積は何cmですか。

(2) [図1] の頂点A、F、B、G、C、H、D、Eを結んだ [図2] で 色のついた部分(8角形との隙間にできた8つの三角形)の面積は何cmですか。



問題の出典

センスのよい脳をつくる 大人の算数パズル
河瀬 厚 著
自由国民社
豊島岡女子学園中学校・2006年

答えと解説

解答・その1

(ペンネ−ム:やなせ)

問い1
図を0.5cm間隔の升目の上に描くと非常に解りやすくなります。
小さな△E I Jの面積は大きな△A K Iの面積の半分になるのが解ります。
大きな△A K Iの面積は□A B C Dの面積の1/18
これから小さな△E I Jの面積は□A B C Dの面積の1/36
それぞれに4個づつあるので
□A B C Dの面積の1/18×4+1/36×4=8/36+4/36=12/36=1/3
答え   3 cm2

問い2
△E I Aの面積は底辺の長さと高さが△E I Jと同じなので面積も同じになります。
全体で8個有るので
□A B C Dの面積の1/36×8=8/36=2/9
答え  2 cm2



解答・その2

(ペンネ−ム:teki)




解答・その3

(ペンネ−ム:バルタン星人)

答え
 1)3
 2)2

考え方:
 1)大きな三角形(A他)は4個で、一辺1の正方形が2個できる。
   小さな三角形(E他)は4個で一辺1の正方形が1個できる。
   あわせて3になる。
 2)一つの三角形は底辺1、高さが小さな三角形Eと共通なので面積は等しくなる。
   1/4×8=2 


解答・その4

(ペンネ−ム:のっこん)

(1)
8個の三角形(直角二等辺三角形)は次の2種類に分けられる  各々4個である
  (i)大きい方・・・直角をはさむ辺の長さが1
  (ii)小さい方・・・斜辺の長さが1
(i)と(ii)の相似比は(√2):1  よって面積比は2:1
(i)の面積=1/2 だから、(ii)の面積=1/4
   (1/2)+(1/4)=3/4  S=(3/4)・4=3(cm2

(2)
8個の三角形はいずれも(1)における(ii)の面積に等しいから
   S=(1/4)・8=2(cm2



解答・その5

(ペンネ−ム:オヤジ)

(1) 図1の4つの斜辺 cmの直角2等辺三角形の面積 :4×1×1÷2=2cm ・・(T)

他の4つの斜辺1cmの直角2等辺三角形の面積:4× ×÷2=1cm・(U)

従って (T),(U)より 2+1=3cm          ∴ 3cm
  

(2) 図2の8つの三角形は、全て合同で
一辺が,cm  と 1cm 挟まれる角が 135°より
8× ×1×÷2= 2cm          ∴ 2cm   


解答・その6

(ペンネ−ム:haya)

(1) 3 cm2
(2) 2 cm2

【解き方】
(1) 大きな三角形は直角を挟む二辺が 1cm であるから面積は
    [(1 x 1)/2] x 4 = 2 cm2
小さな三角形は斜辺が 1cm、直角を挟む二辺が cm なので面積は cm2
面積の合計は、 2 + 1 = 3 cm2
(2) △EADは、底辺が 3cm、高さが 1/2 cm だから、面積は
    (3 x 1/2)/2 x 4 = 3 cm2
内部の小さな白い三角形の面積は (1) より 1 cm2 だから 面積は、3 - 1 = 2 cm2


解答・その7

(ペンネ−ム:ykak)

1) 3 cm2
2) 2 cm2

考え方
1)問題の三角形のうち大きいほうの三角形は、直角をはさむ2辺の長さがどちらも1センチメートル だから、2等辺三角形であり、三角形の直角でない他の二つの内角は45度である。
小さいほうの三角形の直角でない内角は、大きいほうの三角形の45度の内角と同じだから、45度で、 これも2等辺三角形である
正方形ABCDで、各辺を3等分した点を縦横に結んでできる9つの小さい正方形を考えると、 この正方形は1辺の長さが1だから、面積は1 cm2 であるが、大きいほうの三角形は、上に述べたことから この正方形の半分の面積であることが分かる。
また小さいほうの三角形は、一番長い辺を軸にして正方形の内部に折り返してみると分かりやすいが、 小さい正方形の面積の4分の1になる。
問題の面積は、大きいほうも小さいほうも各4個分の面積だから、2分の1×4と4分の1×4を足して3 cm2 になる。

2)問題の三角形を1)の小さいほうの三角形と比べてみる。正方形の辺ADを三角形の底辺と考えると 問題の三角形と小さいほうの三角形は、底辺がどちらも1で、高さもおなじであるから、面積は等しい。 答えは三角形8個分の面積だから、4分の1×8で2 cm2 となる。


解答・その8

(ペンネ−ム:受験生の父)

(1) 8つの三角形のうち、頂点A,B,C,Dを含む4つを合わせると一辺が1cmの正方形二つ になります。 残りの4つ、頂点E,F,G,Hを含むものを合わせると一辺が1cmの正方形一つになりま す。 よって
 答 : 1×1×3=3 cm2

(2) 8つの三角形の一つ、例えば頂点AとEを含むものは、図1の頂点Eを含む三角形と 底辺が同じ長さで頂点を共有しているので、同じ面積になります。この三角形は4つ 合わせると一辺が1cmの正方形になるので、8つですとその倍、 すなわち
 答 : 2 cm2 となります。



解答・その9

(ペンネ−ム:迷子の雄猫)

(1)
正方形ABCDの面積が9cm2なので、正方形ABCDの一辺は3cm
三角形Aが直角二等辺三角形になるので、直線ACと直線EFが45度で交差している。よって、
三角形A、B、C、Dは合同で、直角をはさむ一辺が1cmの直角二等辺三角形
三角形E、F、G、Hは合同で、斜辺が1cmの直角二等辺三角形
よって、三角形A、B、C、Dを2つ組み合わせると一辺が1cmの正方形になる。
三角形E、F、G、Hを4つ組み合わせると一辺が1cmの正方形になる。
図1で、色のついた部分の面積は3cm2

(2)
辺ADの3等分点をK、Lとする。
Eから辺KLに垂線を引き、垂線と辺KLの交点をPとする。
角EKPと角ELPが等しく45度なので、角KEPと角LEPも等しく45度。
三角形EKPと三角形ELPは辺EPが共通で、 辺EKと辺ELの長さが等しいので合同であるので、 一辺が0.5cmの直角二等辺三角形。
三角形AKEは底辺1cm高さ0.5cmの三角形になるので、面積は0.25cm2
図2で、色のついた部分の面積は三角形AKEが8つ分になるので、 面積は2cm2


解答・その10

(ペンネ−ム:T_Tatekawa)

(1)
まず,正方形同士が45度ずれている事を確かめます.
頂点Aを含む色のついた三角形は,題意から斜辺以外の二辺の長さが 同じです.
頂点Aは直角なので,他の二つの角は45度です.
対頂角を用いて順々に示して行くと,色のついた三角形は 全て直角二等辺三角形だと分かります.
次に辺ADに注目します.
正方形の面積が9 cm2 なので,正方形の一辺の長さは3cmです.
辺が三等分されると,各々の線分の長さは1cmです.
頂点A, D を含む直角二等辺三角形は一辺の長さが1cmです.
頂点Eを含む直角二等辺三角形は,斜辺の長さが1cmです.
よって,頂点A, B, C, D を含む直角二等辺三角形の面積は
  (1 x 1) /2 = 1/2 cm2
頂点E, F, G, H を含む直角二等辺三角形の面積は
  (1 x 1/2) /2 = 1/4 cm2
それぞれ4つずつあるので,合計の面積は
  (1/2 + 1/4) x 4 = 3 cm2

(2)
点Eの斜辺の長さが1cmであるので,三角形ADEの高さは 1/2cm.
よって,求める面積は
  (((3-1)x 1/2)/2) x 4 = 2 cm2


解答・その11

(ペンネ−ム:長崎島原 かがみ)

2つの正方形の1辺の長さは違うんですね。あぶないアブナイ!

(1) 

(答)  3p

(2) 斜線部の1個分は

(答)  2p


解答・その12

(ペンネ−ム:スモークマン)

(1)
   (12/2)*4+(12/2)*(1/2)2*8=2+1=3 cm2

(2)
   (12/2)*(1/2)2*2*8=2 cm2

おまけ・・・真ん中の正方形(EFGH)の面積は(3+2*(1/2))2/2=8 cm2 になるんですね♪


解答・その13

(ペンネ−ム:転位反応)

(1)8つの三角形は下図のように移動できるので面積は3cm2


(2)色の付いた三角形の底辺と高さは、上記(1)の小さい三角形の底辺と高さと等しいので、面積も等しい。 よって、求める面積は2cm2


解答・その14

(ペンネ−ム:巷の夢)

(1)正方形ABCDの一辺の長さを3aとすると、
その面積が9 cm2 であるからa2=1となる。
4隅の三角形の面積はa2/2が4個なので2 cm2
また、正方形EFGHの4隅の三角形は斜辺の長さ がaであるから面積はa2/4が4個なので1 cm2
これらを加えて、求めるものは3 cm2 である。

(2)8個の三角形の高さと底辺の長さは正方形
EFGHに於ける4隅の三角形の面積と等しいので、
4個で1 cm2 、8個なので2 cm2 が求めるものである。


解答・その15

(ペンネ−ム:杖のおじさん)

問1の答え 3 cm2 です。
問2の答え 2 cm2 です。

正方形ABCDの面積が9 cm2 なので線分AJ = JI = ID = 1と分かります。

問1.
△Aと△B と△Cと△Dは同じ面積なのでAの面積を求めて4倍する。
底辺掛ける高さ割る2なので
   (1×1)/2 = 0.5×4 = 2 cm2 ・・・(1)
△Eと△Fと△Gと△Hは同じ面積なのでEの面積を求めて4倍する。
△Eの高さは次の方程式で求めました。Y = X - 1
Xに1.5を代入するとY = 1.5-1 = 0.5
従ってEの面積は
   (1×0.5)/2 = 0.25×4 = 1 cm2 ・・・(2)
   (1)+(2) = 2 cm2 +1 cm2 = 3 cm2 です。

問2.


図2は拡大図です。
線分ADとEFの交点をIとする。
線分ADとEHの交点をKとする。
頂点Eより線分ADに垂線を引きその交点をJとする。
△EAIと△EIKの面積は等しい
底辺 AE = IK = 1p
三角形の高さは線分ADからEの位置まで(EJ)なので同じです。高さは0.5pなので面積は
   0.5×(1/2) = 0.25
三角形が8個あるので
   8×0.25 = 2 cm2


解答・その16

(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん)

(1)
図1において、 △APQと合同である三角形は4つあります。
△APQを2つ集めると1辺の長さが1の正方形になります。
だから、1×1×2=2
△EQRと合同である三角形は4つあります。
△EQRを2つ集めると1辺の長さが1/√2の正方形になります。
だから、(1/√2)×(1/√2)×2=1
よって、合計の面積は3です。

(2)
図2において、
△AEQと合同である三角形は8つあります。
AQを底辺とした場合、高さは1/2です。
だから、合計の面積は、(1/2)×1×(1/2)×8=2


解答・その17

(ペンネ−ム:三角定規)

【解答】
(1) 求める面積は,図の緑色の面積の4倍。
  よって,4×{(1/2)・1・1+(1/2)・1・(1/2)}=2+1=3 cm2 …(答)
(2) 求める面積は,図の緑色の面積の4倍。
  よって,4×(1/2)・(1+1)・(1/2)=2 cm2 …(答)


正解者

長崎島原 かがみ teki 迷子の雄猫
受験生の父 のっこん 巷の夢
スモークマン 転位反応 ykak
オヤジ 杖のおじさん やなせ
haya T_Tatekawa 三角定規
バルタン星人 夜ふかしのつらいおじさん

コメント

(1)については、すぐにお気づきのように、8つの三角形は大きさの違う2種類に分類されます。 また、何人かの方からご指摘をいただいているように、正方形ABCDと正方形EFGHは合同ではありません。 そのあたりに注意する必要がありますね。
(2)については、多くの人の解答にあるように、三角形1つの面積が、(1)に登場した小さい方の三角形の面積と等しい ことから、求めることができますね。



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