Weekend Mathematics問題/問題62



62.どちらが大きい?

888・・・88×333・・・33と444・・・44×666・・・67ではどちらが大きいでしょうか?
(桁数は4つの数すべて2002桁とします)








問題の出典


数学のひろば

ドミトリ・フォミーン、セルゲイ・ゲンキン、イリヤ・イテンベルク著
志賀浩二、田中紀子訳
岩波書店






答えと解説





答えと解説

解答・その1

(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん)

A=888・・・88×333・・・33、 B=444・・・44×666・・・67 とおきます。

A=888・・・88×333・・・33
=444・・・44×2×333・・・33
=444・・・44×666・・・66

B=444・・・44×666・・・67
=444・・・44×(666・・・6+1)
=444・・・44×666・・・66 + 444・・・44
=A + 444・・・44

となるのでBの方が 444・・・44 だけ大きい。



解答・その2

(ペンネ−ム:judas)

888・・・88×333・・・33=8×111・・・11×3×111・・・11=111・・・11×24
444・・・44×666・・・67=4×111・・・11×6.000・・・1×111・・・11=111・・・11×24.000・・・04
※6.000・・・の最小位桁の数字は適当です。
後者の方がほんのちょっぴり大きいかな。



解答・その3

(ペンネ−ム:こざっぱ)

2002桁っていうのは888・・88や333・・・33の部分それぞれが 2002桁なのでしょうか。それとも計算した結果それぞれが2002桁なの でしょうか。前者だとした場合に

888・・・88×333・・・33
2(444・・・44)×333・・・33
444・・・444×2(333・・・33)
444・・・44×666・・・66 < 444・・・44×666・・67

は明らかですね。 なので、計算した結果がそれぞれ2002桁あるものとして考えて見ます。



解答・その4

(ペンネ−ム:kiyo)

444・・・44×666・・・67も888・・・88×333・・・33も 2002桁の数であるから、
以下の式しかない。

444・・・44×666・・・67-888・・・88×333・・・33
444・・・44×(666・・・66+1)-888・・・88×333・・・33
444・・・44×666・・・66+444・・・44-888・・・88×333・・・33
888・・・88×333・・・33+444・・・44-888・・・88×333・・・33
444・・・44

したがって、 
444・・・44×666・・・67の方が大きい。



解答・その5

(ペンネ−ム:teki)

答え 44・・・44×66・・・67>88・・・88×33・・・33
   (その差は、44・・・44です。)

<解法>
44・・・44=4×11・・・11
66・・・67=6×11・・・11+1
88・・・88=8×11・・・11
33・・・33=3×11・・・11
より、左辺=24×(11・・・11)2+44・・・44> 24×(11・・・11)2=右辺

<コメント>
因数分解で解けば簡単ですね。 循環小数に置き換えて解くと、罠にはまりそうですが...。
循環小数が有限ではないということを認識させるための問題ですね。
それにしては、88・・・88を何故88・・・89にしなかったのか理解に苦しみますが...。
88・・・89とした場合は、差は11・・・11となります。(蛇足ですが...。)




解答・その6

(ペンネ−ム:Junbou)

問題をみて最初に「なぜ444・・・44×666・・・67?444・・・44×666・・・66じゃないの?」 と思いました。そのことに着目すればおもしろい結果になりました。 ただ、桁数がどちらも2002桁という言葉の意味が気になりました。 私の解釈で良かったのでしょうか?

(解答)
まず888・・・88×333・・・33−@と444・・・44×666・・・66−A の大小を比べてみます。
桁数がどちらも2002桁であることに注意して@−Aを調べてみると
888・・・88×333・・・33−444・・・44×666・・・66=444・・・44×333・・・33(2−2)=0
つまり888・・・88×333・・・33=444・・・44×666・・・66
問題では444・・・44×666・・・67だから
明らかに444・・・44×666・・・66<444・・・44×666・・・67
故に888・・・88×333・・・33<444・・・44×666・・・67




解答・その7

(ペンネ−ム:とうがらし)

888・・・88×333・・・33=(8×111・・・11)×(3×111・・・11)
=24×(111・・・11×111・・・11)
=(4×111・・・11)×(6×111・・・11)
=444・・・44×666・・・66
<444・・・44×666・・・67

で、どう?



解答・その8

(ペンネ−ム:Nと〜)

ベタベタな解答

888・・・88×333・・・33
((102002-1)・8/9)×((102002-1)・3/9)
(102002-1)/9×(102002-1)/9×24

444・・・44×666・・・67
((102002-1)・4/9)×((102002-1)・6/9+1)
(102002-1)/9×(102002-1)/9×24+(102002-1)・4/9

以上より、
888・・・88×333・・・33<444・・・44×666・・・67



解答・その9

(ペンネ−ム:モルモット大臣)

解説より888・・・88、333・・・33、444・・・44、666・・・6 7の桁数はそれぞれ2002桁と理解してよろしいでしょうか。
そうしますと

888・・・88=8×(111・・11)=8×(102002-1)/9

と変形し、以下同様に

333・・・33=3×(111・・11)=3×(102002-1)/9
444・・・44=4×(111・・11)=4×(102002-1)/9
666・・・67=6×(111・・11)+1=6×(102002-1)/9 +1

桁数はいずれも2002桁よって

888・・・88、333・・・33
=8/9×(102002-1)×3/9(102002-1)
=8/27(102002-1)2

444・・・44×666・・・67
=4/9×(102002-1)×[6/9(102002-1)+1]
=8/27(102002-1)2+4/9×(102002-1) 

よって4/9×(102002-1)=444・・・44(2002桁)分だけ
888・・・88、333・・・33より444・・・44×666・・・67が大 きいことになる。

答え
888・・・88×333・・・33<444・・・44×666・・・67



解答・その10

(ペンネ−ム:BossF)

111…11=A(Aは2002桁)とします。
888…88x333…33=8Ax3A=24A2
444…44x666…67=4Ax(6A+1)=24A2+4A
よって後者が4Aだけ大きい 



解答・その11

(ペンネ−ム:やなせ)

33...33×88...88より 44...44×66...67の方が4だけ大きい
両方とも途中まで24の倍数ですが最後の一桁のかけ算が 違ってきます。
そのときの答え一桁目は 3×8は4になり、4×7は8になります。
すこし、無理っぽいですがこんなもんでいかが(笑)



解答・その12

(ペンネ−ム:ミヤジ)

88・・88×33・・33を 44・・44×66・・66で 割ってみると1になる。 だから
8・・8×3・・3<4・・4×6・・67 となる



解答・その13

(ペンネ−ム:とし)

888・・・8=8(102002−1)/9 と 333・・・3=3(102002−1)/9の積と
444・・・4=4(102002−1)/9 と666・・・6=6(102002−1)/9の積が等しいです。
よって

888・・・8x333・・・3<444・・・4x666・・・7

となります。



解答・その14

(ペンネ−ム:yokodon)

前者の数を a 、後者の数を b とし、 1 + 10 + 100 + 1000 +...+ 102001 を Nとおきます。
このもとで、a および b は、以下のように表せます。
a = 8N × 3N = 24 × N2
b = 4N × (6N + 1) = 24 × N2 + 4N
よって、結論は a < b です。…(答)




解答・そ15

(ペンネ−ム:k_nisch)

要するに、66・・・・67を(66・・・6)+1とすればただそれだけだと思います。
あとは・・・(ここから1が2002個並んだ数を(2002_1)とします)

88・・・88*33・・・33=8*(2002_1)*3*(2002_1)=24*(2002_1)*(2002_1)

44・・・44*66・・・67=4*(2002_1)*6(2002_1)+4(2002_1)=24(2002_1)+4(2002_1)

また、(2002_1)は正数であるために上の式から44・・・44*66・・・67のほうが大きいと思われます。



解答・その16

(ペンネ−ム:edward)

8*...*8*3*...*3=4*...*4*6*...*6<4*...*4*6*...*7 ですか。



解答・その17

(ペンネ−ム:かつ)

正解は、444・・・44×666・・・67の方が大きいです。

888・・・88×333・・・33
2×444・・・44×333・・・33
444・・・44×666・・・66

となり、

444・・・44×666・・・67
444・・・44×(666・・・66+1)
444・・・44×666・・・66+444・・・44

ですから 444・・・44の分だけ大きくなります。



解答・その18

(ペンネ−ム:mhayashi)

888・・・88×333・・・33=24×111・・・11
444・・・44×666・・・66=24×111・・・11
また明らかに
444・・・44×666・・・66<444・・・44×666・・・67
より,よって
888・・・88×333・・・33<444・・・44×666・・・67



解答・その19

(ペンネ−ム:高橋 道広)

解答1

888…88×333…33
=888…88×0.333…33×102002
888…88×1/3×102002
=888…88/3×102002

一方 

444…44×666…67
=444…44×0.666…67×102002
444…44×2/3×102002
=888…88/3×102002

よって
888…88×333…33<888…88/3×102002<444…44×666…67より
888…88×333…33<444…44×666…67

解答2

888…88
=8×102001+8×102000+…+800+80+8
=a(2002)+a(2001)+…+a(2)+a(1)

333…33
=3×102001+3×102000+…+300+30+3
=b(2002)+b(2001)+…+b(2)+b(1)

444…44
=4×102001+4×102000+…+400+40+4
=c(2002)+c(2001)+…+c(2)+c(1)

666…67
= 6×102001+6×102000+…+600+60+7
=d(2002)+d(2001)+…+d(2)+d(1)

とおきます。
前者の積はΣa(i)×b(j) 後者の積はΣc(i)×d(j) となりますが

a(i)×b(j)=(8×10i)×(3×10j)=24×10i+j
c(i)×d(j)=(4×10i)×(6×10j)=24×10i+j
または =(4×10i)×(7×10j)=28×10i+j

となり、展開した各項について、後者は前者より大きいか等しく、 c(1)×d(1)=28のように本当に大きい数が存在するから、 その総和は後者の方が大きい
よって888…88×333…33<444…44×666…67



正解者

夜ふかしのつらいおじさんjudasこざっぱ
kiyotekiJunbou
とうがらしNと〜モルモット大臣
BossF高橋 道広やなせ
ミヤジとしyokodon
k_nischedwardかつ
mhayashi





まとめ

問題文が不明確でご迷惑をおかけしました。 この問題、桁数がそろっていればいいわけで、2002という数に必然性はありません。 そういう意識があって、桁数の表現が誤解を招いてしまいました、申し訳ありませんでした。

Junbouさんのおっしゃるとおり、 「666・・・66」ではなく、「666・・・67」であるというところがポイントですね。 気づいてしまえばどうってことない問題ですね。簡単でしたでしょうか?

問題が簡単だと、なかなかユニークな解答というのが出にくいと思うのですが、 今回おもしろいなと思ったのが高橋 道広さんの解答1です。 これは味わい深い解答です、さすが。







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